都内のお寺で五重塔を建立するという。
今、五重塔を建てるなんて相当な寄進が必要なんだろうなぁと感じていた。
しかしご住職は、今回のプロジェクトに寄進を一切募らないと、今まで戴いたお布施をコツコツと貯め、檀信徒への恩返しのため最後の仕事だと楽しそうに笑う。
そのお寺の本堂の建て直しは30年前に行われているが、なんとご住職は旧本堂の解体時に柱や木材を取り残していたのである。その柱や木材を今回の五重塔の材料として再利用するというのだ。
宮大工さんと話をしたが、そういった古い材料を使うより、新しい材料を使ったほうが安くできるそうだ。
しかし、お金はかかるかもしれないが、旧本堂だって今までの檀信徒の皆さんから戴いたお布施を使って建てられたものだし、木にも命はある。
その寿命を全うするまで使うことが今までのお布施を無駄にしないということだし、本当のエコだよと。そう言って棟梁と一緒に子供のように笑う住職の笑顔が印象的だった。
4年後の完成を予定しているとのことだが、完成まで少し取材を続けたいと思った。


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